手術について
目次
当院の手術の特徴
患者さまに安心していただくために、下記のポイントを重視しています。
POINT01 入院施設を完備。日帰りだけでなく、入院治療(1泊~)も可能
現在は入院施設を持つクリニックが減っていますが、当院では16床の入院施設を有しています。
患者さまのご要望に応じ、日帰り治療だけでなく入院治療(1泊〜)も可能です。
8割以上の方が1泊入院を希望されています。
POINT02 安全な手術のために、高性能な設備を導入。衛生的な環境づくりにも配慮
そけいヘルニア手術は静脈麻酔(全身麻酔)でゆっくりと眠っていただくため、術中の痛みはなく、術後すぐ歩けるなど、最新の技術で不自由になることはありません。
また、院内の衛生的な環境を維持するよう努めています。
POINT03 遠方からの患者さまのため、駐車場を完備
当院は福岡県久留米市にありますので、県内はもちろん、佐賀県、熊本県、大分県からも比較的近く、県外からも来院されます。
そのため、患者さまのご都合を考え駐車場を併設しております。
そけいヘルニア専門医による日帰り手術を行っています
そけいヘルニアを完治するためには、手術しか方法がありません。
ヘルニアバンドや脱腸帯などは一時的に脱腸を防ぐだけで、根本的な解決にはならないのです。
もちろん、症状の状態次第で、すぐに手術を行わず経過観察をする場合もあるので、まずは医師に相談することが大切です。
当院では、傷が目立たない腹腔鏡手術も可能。ただし、腹腔鏡手術は、1泊入院が必要です。
安全性が高いメッシュプラグ法手術を採用
当院では、メッシュプラグ法という、現在最も多く用いられている方法を中心に、患者さまに合わせた最適な方法で手術を行います。
メッシュプラグ法とは、出てきているヘルニアをお腹の中に戻し、ヘルニアの原因となっている弱くなっている部分を傘状のプラグ(栓)を用いて臓器が出てくる筋膜の弱い部分を補強し、ヘルニアの再発を防止する手術です。
現在、さまざまなメッシュの種類、方法が開発され、より安全で痛みが少ない手術が行えるようになりました。
また、確実な補強が可能となったため、再発率も以前に比べ格段に低くなっています。
手術時間が短く、術後のつっぱり感や痛みもほとんどありません。
早く日常生活に復帰できます。
全世界400万件以上の実績
「メッシュプラグって、体内に異物を入れても大丈夫なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
このメッシュプラグは、臨床使用において全世界400万件以上の実績があり、体内使用での安全性が確立されています。
また、使用するメッシュはすべてポリプロピレン製で、50年ほど前から使用されている安全性の高いものです。
患部を切開しない「腹腔鏡手術」も行っています
腹腔鏡手術では、太さ5mmのカメラをへその部分から挿入しおなかの中を観察しながら手術を行います。
メリットとして、傷が小さい、両側のヘルニアでも同じ傷で治療ができる、再発例などの困難症例でも確実な治療が可能なことなのです。
この方法は、もともと欧米諸国でふくよかな方々を治療するために始まり、発達してきた経緯があります。
ですから、健康で合併症などがない方ならどなたでもできますが、特に、ふくよかな方にはこちらの方法をお勧めしています。
患者さまにとって一番の利点は、傷が小さいことです。
また、再発症例でも確実に治療できるなどの利点もあります。
欠点としては、従来の手術よりもやや治療費が高くなることや、日帰りではなく1泊入院が必要になることなどがあります。
腹腔鏡手術ができない方
全身麻酔で行いますので、90歳以上の超高齢者、心臓が悪い方、呼吸器の悪い方、ほかにも何らかの合併症のある方などには適用できません。
前もって、医師にご相談ください。
日帰り手術の流れ
STEP01
初診
診察やエコー検査を行います。
手術をする場合は、手術日程を決定し、血液検査、レントゲン、心電図などの術前検査を行い、手術に関する説明をいたします。
STEP02
手術日
- 点滴など術前の準備を行います。
- 全身麻酔(予測脳内薬剤濃度をコンピューター制御するTCIシステムによる静脈注射)で眠っていただき、局所麻酔をします。
- 手術を行います。(40~50分程度)
- 日帰りの場合は、術後2~3時間、院内で安静にしていただいた後、帰宅していただけます。
STEP03
約1週間後に診察
抜糸や付け替えは不要。
術後は1週間後の診察のみで大丈夫です。
※ご希望の方は入院治療も可能です。
※バイアスピリン、ワーファリン、プラビックスなど、血液をサラサラにする薬を内服中の方も基本的に中止せずに手術可能です。
※認知症などで入院が難しい方も日帰りで治療が可能です。
手術前後の注意点
術後は、ご自身の足で歩いて病室まで戻りますが、その後2~3時間は安静にしてから帰宅ができます。帰宅時~術後3日ほどは、ご自身で自動車を運転するのは危険。
家族の方に送り迎えを頼むか、タクシーや公共交通機関をご利用ください。
手術当日は、仕事や家事などで無理に体を動かさず、安静に過ごしましょう。
仕事や家事など軽い作業は翌日から行えます。
ただし力仕事は、2週間ほど控えてください。
シャワーは翌日から可能ですが、湯船は3日後からにしておきます。
傷口
溶ける糸で縫合し、皮膚用の接着剤で閉じているため、付け替えの必要はありません。
生活
痛みがなければ安静にする必要はありません。
咳、急な立ち上がり、和式トイレの姿勢は、傷に負担を掛けるのでご注意ください。
車の運転は、術後3日目から可能です。
飲酒
痛みや出血を防止するため、手術当日は必ず控えてください。
食事
制限はありません。
投薬
化膿止め、痛み止め、胃薬が処方されます。
内服薬は指示通りに服用してください。
坐薬は冷蔵保存し、痛みがなくても指示通りに使用してください。
※坐薬を入れても痛みがあるときは、保冷剤等で冷やすと痛みが軽くなります。
※血液をさらさらにする薬を中止していた方は、手術翌日から内服してください。
入浴
シャワーであれば、手術をした翌日からOKです。
湯船に浸かるのは、手術後3日目から可能です。
仕事
長時間の重労働は避ける必要がありますが、軽作業やデスクワーク程度であれば差支えないでしょう。
手術後に起こりうること
局所麻酔の効果で、手術当日は痛むことはありませんが、翌日からは2~3日間痛むこともあります。
内服薬、坐薬は必ず指示通りに使ってください。
手術後2~3日目に、傷口周囲~陰部まで皮下出血、腫れが起こることがあります。ただし、自然に戻りますので心配は無用です。
手術後5~7日目に、傷口を触ると硬く感じると思いますが、これは皮膚の下の組織が治癒する過程です。
少しずつ軟くなり1~2カ月もすると気にならなくなります。
日帰り手術のQ&A
「手術」と聞くと不安で仕方ありません。
初めて手術をされる方が不安な気持ちを持つのは当然といえます。
しかし、当院で行うそけいヘルニアの日帰り手術は、従来の手術に比べて体への負担が少なく、安全性の高いものです。
手術前には治療法など丁寧にご説明させていただきますので、不安な点があれば何でもご相談ください。
手術はやはり痛みを伴うのでしょうか?
手術では全身麻酔と局所麻酔を併用しますので、眠っている間に、痛みを感じることなく手術が終わります。
術後、麻酔が切れる際に痛みが出ることもありますが、それも痛み止めなどで抑えられる程度です。
手術後、どれくらいで普段の生活には戻れるのでしょうか
術後はご自身の足で病室に戻れますし、2~3時間安静にしていただければ帰宅していただけます。
入浴は、湯船に浸かるのは3日後からですが、シャワーであれば翌日からOKです。
仕事や家事は、軽い作業であれば翌日から行っていただいてもかまいません。
ただ、力仕事などは2週間ほど控えるほうがよいでしょう。
また、手術後すぐに自動車を運転するのも危険です。
3日間は控えるようにしてください。
「日帰り手術」ということは、簡単に手術を済ますということでしょうか?
まったくその逆です。
日帰り手術だからこそ、専門性の高い技術と安全性が必要となります。
決して簡単な(手抜きの)手術をするのではなく、今までは入院が必要であった手術を、麻酔方法や手術方法を工夫することによって日帰りが可能になっています。
この点で、院長は知識と技術の向上を図るべく学会等にも積極的に参加し、皆さまによりよい治療を提供できるよう研鑽を積んでいます。
術後に不安があるのですが、何かサポートしてもらえますか
当院では入院施設を完備しているので、手術後で体力面の不安などがあれば1泊からの入院も可能です。
さらに、帰宅いただいた後でも気になることがありましたら、24時間お電話でのご相談を受け付けていますので、遠慮なくご連絡ください。
手術実績
ひろつおなかクリニックでは、2012年よりそけいヘルニア治療を開始しました。
これまでに1000 件以上の手術実績があります。
費用について
そけいヘルニア手術の費用目安は下記の通りです。
3割負担の場合
日帰り | 約50,000円 |
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入院 | 約50,000円+入院費3,000円/日 |
※費用は税抜価格となっております。
※腹腔鏡手術については高額医療費制度の対象になり、約80,000円~程度になります。
詳細はお問い合わせください。